今年の夏はモバイルバッテリーが発火したという事故をよくニュースで見かけました。モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池という電池が使われており、使い方を誤ると発火事故や爆発事故に繋がります。リチウムイオン電池はノートパソコンやスマートフォンにも使われおり、発火事故は他人事ではありません。今回は、「リチウムイオン電池の発火の原因と対策」についてご紹介します。
01.リチウムイオン電池の仕組みと発火の原因
モバイルバッテリーなどを夏の高温な室内などで使うと危険、というのはなんとなく皆さん知っているのではないでしょうか?高温な場所での使用は危険ということはあっていますが、夏だけ気を付ければいいというわけではありません。
ここでは発火事故の原因となっているリチウムイオン電池がどのようなものなのか、どうして発火するのかをご紹介します。
リチウムイオン電池とは
リチウムイオン電池は充電して何度も繰り返し使える電池で、小型かつ軽量で大容量の電気を蓄えることができます。ノートパソコンやスマートフォンなど、身の回りにはリチウムイオン電池を使用している電化製品がたくさんありますが、強い衝撃・圧力や熱に弱く、それらによって発火する危険性があります。
リチウムイオン電池が発火する原因
リチウムイオン電池が発火する原因は3つあります。
- 外部から強い衝撃・圧力が加わることで、正極(+)と負極(ー)を分けているセパレータが破損し大量の電流が流れて異常発熱が起こり、発火に至る。
- 高温によって内部の温度が上がり、化学反応が異常に進んでしまうことでリチウムイオン電池の発熱を制御できなくなり、発火に至る。
- 製品に不良や欠陥があり、発火に至る。
バッテリーが膨らんできた、充電の減りが早い、異臭がする場合は、リチウムイオン電池が劣化してたり内部で異常が起きているため、その製品を使い続けるのはとても危険です。これらの症状が出ている製品は、重大な事故に繋がる前に自治体のルールに従って適切に処分しましょう。
02.リチウムイオン電池が使用されている製品は?
リチウムイオン電池は、身の回りで多く使用されています。発火事故があった製品としてニュースでよく取り上げられているモバイルバッテリーや、スマートフォン、ノートパソコンなどもリチウムイオン電池が使用されており、これら全てにおいて発火の恐れがあります。実際にスマートフォンやノートパソコンでも発火事故は起きています。
リチウムイオン電池使用製品 例
- ノートパソコン
- スマートフォン
- スマートウォッチ
- モバイルバッテリー
- ワイヤレスイヤホン
- デジタルカメラ
- 携帯用扇風機(ハンディファン)
- 電子タバコ などまだまだたくさんあります。
03.発火しないためにできる対策
リチウムイオン電池を使用している電化製品の発火するリスクは、製品選びや普段の使い方で対策ができます。ここでは発火リスクを軽減するための対策をご紹介します。
- 強い衝撃や圧力を加えないようする
落下させたりどこかにぶつけたりしないように気を付け、衝撃軽減ケースなどに入れるなどして衝撃を与えないようにしましょう。 - 高温な場所では使用・保管しないようにする
温度が高い室内や車内で充電したり、使用したりするのはやめましょう。涼しいところでも製品本体が熱い時には使用を控えましょう。 - PSEマークがついている製品を使う
電気用品安全法に基づき、電化製品が日本の安全基準を満たしていることを示すマークです。PSEマークがついていない製品は安全基準を満たしていない可能性が高いため、使用するのはやめましょう。
発火事例や発火してしまった場合の対応方法については、東京消防庁のサイトに掲載されております。
リチウムイオン電池関連火災について(東京消防庁サイトに遷移します)
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