ハードディスク 商品選びのコツ
(最終更新日 2021年12月16日)
ハードディスクについて
SSDやクラウドの普及から、ハードディスクは「安価で持ち運びし易いもの」と「大容量のもの」の2種類が主流となっています。他のパソコン/周辺機器に比べると条件や仕様が分かり易いハードディスクですが、下記の各条件の解説と選び方を参考に、ご利用シーンにあった商品をお選びください。
用語解説・条件選びのコツ
ハードディスクの各種条件についての用語解説、お客様のご利用シーンを想定した条件選びのコツを記載します。
メーカー
メーカーについて
企業向けのハードディスク「販売メーカー」は、アイ・オー・データ機器、バッファロー、エレコム、の3メーカーが主流になります。
中身のハードディスクそのものの「製造メーカー」は、Western Digital、Seagate、東芝、の3つが主なメーカーとなり、各「販売メーカー」はいずれかの「製造メーカー」のHDDを使用して、商品展開をしています。
メーカー選びのコツ
上記「メーカーとは」でご紹介した、「製造メーカー」ごと性能の差は、それほどなく、違いがあるとすれば、各「販売メーカー」ごとになるかと思います。大きく「取扱い商品の数と傾向」「購入後の保証」に違いがあります。以下に「販売メーカー」の特徴とおすすめポイントをご紹介しますので、参考にしてください。
メーカー | 特徴・おすすめ |
---|---|
アイ・オー・データ機器 |
低価格のスタンダートタイプから、静音、冷却機能に優れた機能性のラインナップが豊富です。また、保証期間も、1年と3年の2種類があり、ご使用用途や予算に合わせて選びやすいところがおすすめです。 |
エレコム |
商品ラインナップは、比較的少ないですが、ポータブルHDDにおいては、耐衝撃性能のアイテムやスマートホン用など使用用途に特化した商品展開が特徴です。 |
バッファロー |
ストレージ容量も豊富なラインナップですが、特徴としてはサポートサービスの提供があります。「みまもり合図」という、HDD故障予測サービスを提供しており、買い替えのタイミングがわかること、大切なデータの故障リスクを下げることなどの万一の故障リスク回避を提供していることが特徴です。 |
設置タイプ
設置タイプについて
下の表のように、最初に「外付け」「内蔵」の2つに分かれ、更に「外付け」は「据え置き」「ポータブル」の2つに分かれます。
設置タイプ選びのコツ
商品を選ぶときは、「据え置き」「ポータブル」「内蔵」から、ご利用用途に合わせた設置タイプを選んでください。下記に、設置タイプ別の特徴/おすすめのポイントをご紹介するので、ご参考ください。
設置タイプ | 特徴/おすすめ | |
---|---|---|
外付け | 据え置き | 設置箇所を固定して使用します(デスク上などに)。ポータブルよりも大容量タイプなので、 まとまったデータを保管するなど、バックアップ用としておすすめです。 |
ポータブル | ノートPCと一緒に普段からよく持ち運んで使用するなど、移動を前提としてコンパクトに利用 したい方におすすめです。 | |
内蔵 | パソコン自体が壊れたり、古くなって交換する必要がある方にお勧めする、本体内蔵の交換用 HDDになります。 |
記録容量
記録容量について
記録容量は文字の通り、データ(記録)を保存・保管できる量を示しています。
記録容量選びのコツ
記録容量選びは、何を保存するかによって変わります。大きく分けると、「オフィスソフト(ワードやエクセル)データを主に保存する場合」と「高画質画像や高画質動画を主に保存する場合」があります。今までの利用シーンを振り返ったり、今後の利用シーンを想定して、必要な記録容量をお選びください。
目安として、記録容量ごとの利用シーンの例を記載しますので、商品選びの参考にしてください。
記録容量 | 利用シーン |
---|---|
500GB以下 | エクセルやワードなどのOfficeデータを主に、数年間通して保存/保管される方におすすめです。例えば毎月の売り上げ実績を、数年間に渡って保存する可能性がある方などにおすすめです。 |
1TB~3TB以下 | 年間で10GB以上の集計データや高画質画像や動画などのデータを保存・保管する場合は、こちらのストレージ容量の範囲がおすすめです。 |
4TB以上 | 大容量の高画質画像・高画質動画などのデータを保管する方におすすめです。たとえば、地上デジタル放送と同程度の画質(ビットレート約17Mbps)で録画する場合、録画時間は約502時間となります。 |
インターフェース
インターフェースについて
インターフェースとは、機器同士(パソコン本体とハードディスクなど)を接続する接続口を示します。インターフェースは、規格によって接続口の形状や、データ送受信の速度に違いがあります。下記に「外付け」「内蔵」に分けて、それぞれの規格、接続口イメージ、説明を記載します。
規格 | 接続口イメージ | 説明 |
---|---|---|
USB | 広く普及している規格です。データの転送速度はUSB3.1 Gen2>USB3.1 Gen1(USB3.0)>USB2.0の順になります。
|
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Thunderbolt | 主にMac製品に採用されているインターフェースで、USB接続よりもデータの読み取り/書き込み速度が高速です。 | |
IEEE1394 | 高速ドライブ向けにつくられた規格でFireWireやiLINK、DV端子などとも呼ばれます。 | |
eSATA | 内蔵HDDでスタンダードな「SATA」規格をベースに、外付け用に利便性を向上した規格です。ケーブルが抜けにくく、かつ高速転送が実現されています。 |
規格 | 説明 |
---|---|
SATA(Serial ATA) | SATAは一般的な内蔵HDDの規格です。市販で販売されているパソコンはほぼSATAの規格になります。 |
SAS(Serial Attached SCSI) | SASはSATAに比べ、高速性に優れています。企業の重要なシステムなどで使用される内蔵HDDのインターフェースです。デメリットはSATAに比べ圧倒的に値段が高いことです。 |
インターフェース選びのコツ
上記の規格と説明を参考に、ハードディスクと接続する商品(パソコン本体など)のインターフェース(接続口)を確認して、同じ規格のハードディスクを選んでください。違う規格同士では利用できないので、間違えないよう気をつけてください。
インターフェースを複数持っているパソコンの場合、ご利用シーンに合ったインターフェースのハードディスクをお選びください。
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