ノートパソコン 商品選びのコツ

(最終更新日 2024年10月31日)
ノートパソコンについて
タブレットの普及などで、「軽量/長時間利用可能」と「ハイスペック」の2極化が進んでいるノートパソコン。今まで以上に利用シーンが広がっていて、条件の選び方も複雑になっています。加えて、働き方改革によるテレワーク推進に伴い、ノートパソコンを買う必要性も増加しています。そこで、本ページでは、お客様ごとのご利用シーンにあったノートパソコンを選ぶための、各条件の解説と選び方をご紹介します。
用語解説・条件選びのコツ
ノートパソコンの各種条件についての用語解説、お客様のご利用シーンを想定した条件選びのコツを記載します。
ディスプレイサイズ
ディスプレイサイズについて
ディスプレイサイズの単位について、「○○型」と「○○インチ」と表記されているのを見かけると思います。これは、アメリカのテレビで「インチ」を用いたのが始まりで、当時インチは日本で馴染みが少なかったため、代わりに「型」を用いたことで、日本では「型」と「インチ」の両方が用いられることになりました。「インチ」はディスプレイの対角線の長さを表しており、「1インチ(型)=2.54cm」です。
また、テレビなどは「○○V型(インチ)」と表記されています。この「V」は「Visual Size」の略で、「縁(ふち)」を含まない液晶画面の対角線の長さを示します。ノートパソコンはバッグなどに入れて持ち運ぶことを想定しているため、「縁(ふち)」を含む「型(インチ)」で表記されていることが多いです。
社内への持ち出し頻度が多い方には
収納しやすいコンパクトな12型~14型(インチ)!
具体的なおすすめサイズ
12~14型(インチ)
<選ぶポイント>
- 持ち運びやバックへの収納がしやすいもの
- 作業スペースが限られていても利用がしやすい、ディスプレイサイズの小さいもの
<!>小さい分若干キーボードの操作がしづらいなど、デメリットも一部ありますので考慮ください。
社内への持ち出し頻度が少ない方には
キーボードやディスプレイサイズが大きい15型(インチ)以上!
具体的なおすすめサイズ
15型(インチ)以上
<選ぶポイント>
- 視認性が高く(解像度も高い商品が多い)、キーボードなどの操作もしやすいディスプレイサイズが大きいもの
<!>ただ社外の持ち出しや、頻繁に持ち運び/移動される場合、あまり向きません。
どの大きさにしたらいいのかわからない…という方にはビジネスの定番、ほぼA4サイズの13型、または14型がおすすめです。
サイズ表記 | 横幅 (cm) | 縦幅 (cm) | 対角線 (cm) |
---|---|---|---|
10型(インチ) | 22.1 | 12.5 | 25.4 |
11型(インチ) | 24.3 | 13.7 | 27.9 |
12型(インチ) | 26.5 | 14.9 | 30.5 |
13型(インチ) | 28.7 | 16.2 | 33 |
14型(インチ) | 30.9 | 17.4 | 35.6 |
15型(インチ) | 33.2 | 18.7 | 38.1 |
16型(インチ) | 35.4 | 19.9 | 40.6 |
17型(インチ) | 37.6 | 21.2 | 43.2 |
ディスプレイサイズと縦横の長さ一覧
- 画面横幅、縦幅はメーカー、機種により正確な寸法より若干違いがあります。また、記載の数値は画面のみのサイズであり、本体(全体の)サイズとは異なります。
- この数値は、ワイドモニター(16:9)を前提に記載しています。その他の縦横比率の画面では、数値が異なりますのでご注意ください。
- メーカー、機種ごとの正確な数値については、必ずメーカーHPでお確かめください。
OS
OSについて
OS:Operating System(オペレーティング・システム)とは、パソコン内のオペレーション(操作・運用・運転)を司るシステムソフトウェアのことです。手元のマウスを動かすと画面上でカーソルが動いたり、キーボードをたたくと画面上で文字が入力できたり、どのパソコンでも共通の動作を可能にしているのが、OSの役割になります。主なOS種類は、Microsoft社の「Windows 」、Apple社の「MAC OS」になります。その他、ベル研究所が開発した「Unix」、オープンソースの「Linux」、Google社の「Chrome OS」などがあります。
OS選びのコツ
多くの方がご利用になっている「Windows OS」について選び方のコツをご紹介します。
Windows OS
オフィスでの利用が多い、「Word」「Excel」「Outlook」「PowerPoint」などのオフィス系ソフトをご利用される方向けです。Windows OS エディションには、一般ユーザー向けの「Home」や企業ユーザー向けの「Pro」、その他にも「Enterprise」や「IoT Core」など、様々な種類があります。一般的に「Home」と「Pro」の違いは以下となります。
エディション | 概要 |
---|---|
Home | 一般家庭向けで価格も比較的安価 |
Pro | ビジネス向けで、BitLocker機能・グループポリシー管理・ビジネス向け Microsoft ストアなどの機能が備わっています。 |
エディションの種類と概要
以下の表にそれぞれのOSごとの概要を記載していますので、合わせて参考にしてください。
OS | 概要 |
---|---|
Windows 11 | 角丸のウインドウや中央に配置されたスタートボタンなど、刷新されたデザインが大きな特徴です。また、ウィンドウの位置やサイズを自由に変更できる「スナップレイアウト」機能の追加により、マルチタスクを支援する機能が強化されました。そのほか「Teams」の標準搭載、「Microsoft Store」の改善等もWindows 10からの変化点として挙げられます。 |
Windows 10 | 「Windows Hello」という顔認証や指紋認証で端末を保護できるセキュリティ機能が追加されました。「Pro」モデルには、外部からの不正アクセスに対して「BitLocker」というセキュリティ機能を有効にすることで、内蔵ストレージ(HDD、SSD)、外付けHDDやUSBメモリーのデータを暗号化し、情報漏洩のリスクを大幅に減らすことができます。他のPCにドライブを接続されてもデータを読み取ることができなくなり、盗難・紛失時の対策としても利用できます。
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OSの種類と概要
Office(オフィスソフト)
Office(オフィスソフト)について
Microsoft(マイクロソフト)社が販売するビジネス用アプリケーションソフトMicrosoft Officeのことです。Officeの中身は、文書作成「Word」、表計算「Excel」、メール「Outlook」、プレゼンテーション資料作成「PowerPoint」など、ビジネス分野で利用頻度の高いソフトウエアが入っています。Officeは、中身のソフトウェアの数によって「種類」が分かれます。(イー・クイックスでは「種類」を「オフィスソフト」としています)
下記表に「オフィスソフト」別で、中身のソフトウェアを記載します。
Office(オフィスソフト)選びのコツ
最初の選択基準は、プレゼンテーション資料作成「PowerPoint」が必要かどうかです。必要な方は「Microsoft Office Home & Business」、必要ない方は「Microsoft Office Personal」をお選びください。
すでにOfficeを単独でお持ちの方、必要のない方は「Officeなし」をお選びください。
オフィスソフト | ソフトウェア |
---|---|
Personal 2021 | 「Word」、「Excel」、「Outlook」 |
Home & Business 2021 | 「Word」、「Excel」、「Outlook」、「PowerPoint」、「OneNote」 |
Officeの種類とアプリケーションソフト
- 搭載されているエディションは、機種により違うため、ご注文の際は必ず商品詳細等でお確かめください。
アプリケーションソフトの種類 | 主な用途 |
---|---|
Word | 文書作成ソフト。 報告書や企画書などのビジネス文書を作成できます。 |
Excel | 表計算ソフト。 表計算、グラフ作成、関数などデータ計算・集計ができます。 |
Outlook | 個人情報管理ソフト。 電子メールを送受信できる他、スケジュール管理、連絡先登録などができます。 |
PowerPoint | プレゼンテーションソフト。 アニメーション等を用いてプレゼンテーション用のスライド資料を作成できます。 |
OneNote | デジタルノートブックソフト。 実際のノートのようにちょっとしたメモから大切な内容まで一つにまとめて管理できます。 |
アプリケーションソフトと主な用途
CPU
CPUについて
CPUとは、Central Processing Unit(中央演算処理装置)の略で、パソコンのデータはCPUを通して制御・計算(演算)を行います。パソコンの頭脳的な役割とも言われており、搭載するCPUの性能が高いほどデータ処理速度が速くなり、動作がスムーズで快適に操作することができます。
CPUの主なメーカーには、Intel(インテル)とAMD(エーエムディー)があり、市場のシェアのほとんどを占めています。
CPU選びのコツ
CPUを選ぶとき一番重要なポイントは、パソコンの利用目的に合わせたものを選ぶことです。ホームページの閲覧やメールの確認程度のみの場合は、高性能のCPUを搭載したパソコンを選ぶ必要はありません。逆にOfficeソフトを複数同時に実行したり、画像処理や動画編集を行う場合は高性能のCPUを搭載したパソコンを選ぶ必要があります。使用用途に合っていないCPUを選ぶと必要以上に高額になる可能性がありますので気を付けましょう。
Intel 、AMDともに主力のCPUは「Core i○」「Core Ultra○」「Ryzen ○」といったように、○部分に入る数字(グレード)が大きいものほど高性能な上位モデルになります。
Intel社の「Core Ultra○」シリーズにはCPUだけでなく、NPU(Neural network Processing Unit)というAI処理が可能なハードウェアも搭載されており、CPUよりも低消費電力で高速かつ効率よくデータを処理できます。 「Core Ultra○」シリーズは「Core i○」シリーズよりも高性能で高価なモデルとなります。
Intelについて
Intel社の代表的なCPUは「Coreシリーズ」です。また、エントリーモデルには「Pentium」や、低価格で購入できる「Celeron」などがあります。 Intelのメリットは、シングルコア性能が高く、安定して動作する点だと言われています。
AMDについて
AMD社の代表的なCPUは「Ryzen(ライゼン)シリーズ」です。Ryzenのメリットは、マルチコア性能が高く、コストパフォーマンスに優れている点だと言われています。
区分 | Intel | AMD | |
---|---|---|---|
NPUなし | NPUあり | ||
業務用モデル | Xeon | - | Ryzen Threadripper |
最上位モデル | Core i9 | Core Ultra 9 | Ryzen 9 |
上位モデル | Core i7 | Core Ultra 7 | Ryzen 7 |
中位モデル | Core i5 | Core Ultra 5 | Ryzen 5 |
下位モデル | Core i3 | - | Ryzen 3 |
低価格モデル | Pentium / Celeron | - | Athlon |
メモリ
メモリについて
メモリとは、 CPU(パソコンの頭脳的存在) が利用するデータを一時的に保存するパーツです。パソコンの処理能力は、主にCPUとメモリによって決まるため、メモリはCPUと同様にパソコン選びに重要なパーツとなります。
メモリ選びのコツ
CPUを選ぶときと同様に利用目的に合わせて、容量の大きさを選びましょう。
容量の大きさ | 利用シチュエーション例 |
---|---|
4GB | 最低ラインの容量。 動作するものの、インターネットやOfficeアプリなどを使用する場合、パソコンの動作が重いと感じやすくビジネス利用には不十分です |
8GB | 一般的な容量。 高度な処理が不要でインターネットやOfficeアプリなどを使用する場合は、8GBあれば快適に作業できます。 |
16GB | 高度な処理で必要な容量。 システム開発用アプリや画像・動画編集ソフトなどを使用する場合は、16GB以上をおすすめします。 |
32GB | さらなる高度な処理で必要な容量。 大きなパッケージソフトウェアの開発や、高画質で長時間な動画の編集など高負荷がかかるような作業を行う場合は、32GB以上をおすすめします。 |
容量の大きさと利用シチュエーション例
ストレージタイプ
ストレージタイプについて
データを記録する装置をストレージと言い、ストレージがデータを記憶する際の、仕組みの種類を「ストレージタイプ」と言います。主な「ストレージタイプ」は、下記の2種類があります。
種類 | 概要 |
---|---|
HDD(ハードディスクドライブ) | 高速回転するディスクにデータを読み書きさせる装置で、SSDより高速性、堅牢性、静粛性には欠けます。ただ、比較的安価で大容量となります。 |
SSD(ソリッド・ステート・ドライブ) | 内蔵しているメモリーチップに読み書きさせる装置で、HDDより高速性、堅牢性、静粛性が高いです。ただ、比較的高価でHDDより容量が少なくなります。 |
ストレージタイプの種類と概要
ストレージタイプ選びのコツ
ストレージタイプを選ぶポイントは、利用目的に合わせたものを選ぶことです。利用目的を考える上で、主な条件となる「処理速度」「持ち運び」「(データを保存する)容量」の3点で、HDDとSSDを比較しました。こちらを参考に選ばれてはいかがでしょうか。
種類 | 目的(重視するポイント) | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
処理速度 | 持ち運び | 容量 | ||
HDD(ハードディスクドライブ) | △ | △ | ◎ | HDDは容量サイズの幅が広く、高画質の画像や動画データの保存にも向いています。ただし、処理スピードや持ち運びの面ではSSDに劣ります。 |
SSD(ソリッド・ステート・ドライブ) | ◎ | ◯ | △ | SSDは処理スピードが速く、堅牢性もあるため持ち運びにも向いています。ただし、高画質の画像や動画データの保存には向いていません。 |
各ストレージタイプの比較と概要説明
◎…適している
◯…どちらかというと適している
△…どちらかというと適していない
ストレージ容量
ストレージ容量について
ストレージ容量とは、データを保存・保管できる量を示しています。
ストレージ容量選びのコツ
共有サーバーの利用が普及している現在、ノートPCでは最低限のストレージ容量となる256GBがおすすめです。必要以上にノートPC内のストレージに容量を搭載する必要はないでしょう。持ち運びの頻度が多い方は、本体の破損や紛失の面から考えても、最低限のストレージ容量にしておくと、データを損失するリスクが減って良いでしょう。
容量 | 利用シチュエーションの例 |
---|---|
256GB以下 | 大半のデータを共有サーバーへ保存・保管される方におすすめです。あとは上記の通り、外出が多い方にもおすすめです。外出時に必要なデータのみを保存する程度なら十分な容量となります。 |
500GB | あまり共有サーバーを利用せず、PC本体にデータを保存する方におすすめです。例えば月次の売り上げ実績を、毎月・数年間に渡って保存する可能性がある方など、それなりの量のエクセルやワードなどOfficeデータを保存する方におすすめです。 |
1TB以上 | ほとんど共有サーバーを利用せず、PC本体にデータを保存する方におすすめです。高画質の画像や動画を、大量に保存・保管したい方におすすめします。 |
容量別の利用シチュエーション
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