ディスプレイ 商品選びのコツ

(最終更新日 2024年10月31日)
ディスプレイについて
ディスプレイはコンピュータの操作画面を表示する出力装置です。利用シーンに合ったものを選ばないと、使いづらさを感じ、作業効率が下がる場合もあります。
画面は正方形のようなスクエアタイプと長方形のようなワイドタイプがあり、最近ではワイドタイプが主流となっていますが、複数のディスプレイをデスクに置いて利用する方にはスクエアタイプも根強く人気です。
用語解説・条件選びのコツ
ディスプレイの各種条件についての用語解説、お客様のご利用シーンを想定した条件選びのコツを記載します。
メーカー
メーカーについて
ディスプレイを取扱っているメーカーは、PC本体のメーカー、HDDやNASなどのパソコン周辺機器メーカー、ディスプレイ専門メーカー、など様々です。ラインナップが豊富、デザイン制作などの専門分野に強い、最先端技術を取り入れている、などそれぞれに特長があるので、用途に合ったメーカーをお選びください。
ちなみに、国内メーカーで言えば、1970年代から続く老舗のアイ・オー・データ機器が人気の傾向にあります。
メーカー選びのコツ
最近のディスプレイは互換性を備えているので、PC本体とディスプレイのメーカーが別でも、基本的に問題ありません。そのうえで、ディスプレイは各メーカーで商品の特徴やおすすめポイントが違うため、以下に記載したメーカーごと(主なメーカーを抜粋)の特徴を参考に、商品をお選びください。
メーカー | 特徴・おすすめ |
---|---|
アイ・オー・データ機器 ![]() |
石川県の老舗PC周辺機器メーカーで、PC用モニタの販売では国内トップシェアを誇ります。スタンダードモデルからハイスペックモデルまで豊富なラインナップが揃います。ブルーライト低減やちらつき防止の「フリッカーレス」機能や、連続使用をお知らせする「VDTモード」などの機能搭載商品もおすすめです。また、サポート面では、安心の5年保証、法人おすすめの有償保守パックにも対応、土日対応の液晶ディスプレイ専用窓口もあり困った時にも安心してご利用いただけるように、サポート体制が整っているのも特徴です。 |
Acer(エイサー) ![]() |
エイサーはPC機器を取り扱う台湾メーカーです。お手頃な価格の「Basicシリーズ」は、17インチ~27インチの豊富な商品ラインナップでおすすめです。また、最先端のディスプレイテクノロジーを搭載した「Predatorシリーズ」が人気でプロアマ問わず世界中のゲーミングユーザーから高い支持を集めています。 |
DELL(デル) ![]() |
10年連続出荷数世界No.1を誇るモニタブランドです。 オフィスでは良く目にするブラントで、多様なサイズと解像度に対応した豊富なラインナップの取り揃えが特徴です。また、故障時は良品を先にお客様にご送付する「良品先出」の保守がついており、万一の時も安心です。 |
PHILIPS(フィリップス) ![]() |
オランダの総合電機メーカーとして有名です。オフィスユーザーをメインターゲットとした「V7」シリーズは、ベゼル(フチ)の幅が2mmとスタイリッシュなデザインが売りです。もちろんデザインだけではなく、消費電力の削減するエコモードも備えており、デザインも機能もビジネスに求められるポイントをしっかりと抑えているのが特徴です。 |
BenQ(ベンキュー) ![]() |
BenQ(ベンキュー)は台湾に本社を置く映像商品を主に取り扱う大手電気機器メーカーです。ベンキューの特徴は、ハイクオリティな液晶ディスプレイを豊富に展開していることです。BenQ独自の最先端アイケアテクノロジーを搭載した4Kモデル、リアルな色再現が可能な写真家向けカラーマネジメントモデル、高画質の映像美と高速応答を実現したゲーミングモデルなど、大きな画面サイズで高画質を求めている方におすすめです。 |
マウスコンピューター(iiyama) ![]() |
iiyama液晶は、国内メーカーのマウスコンピューターがてがける半世紀近くの歴史を持つディスプレイブランドです。性能、品質、価格のトータルバランスがよいのが特徴です。特に環境への取り組みとしてECOモード機能を搭載し、年間消費電力、年間CO2排出量削減といった環境パフォーマンスを向上させる開発をしています。また、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物は、JEITAが定める指針値を下回っており、厚生労働省が定める室内濃度指針値を大きく下回っておりますので、企業や学校、病院といった法人向け用に特化しています。 |
各メーカーの特徴とおすすめポイント
画面タイプ
画面タイプについて
画面タイプには、主に「スクエア(縦横比率が、5:4、4:3など)」と「ワイド(縦横比率が、16:9など)」の2タイプがあります。簡単に言うと「スクエア」は正方形で、「ワイド」は横長の長方形になります。以前は「スクエア」タイプが主流でしたが、今では「ワイド」タイプが主流となります。
画面タイプ選びのコツ
画面タイプ選びは、「スクエア」と「ワイド」のどちらを選ぶかになります。下記に、画面タイプ別の「選ぶポイントとメリット/デメリット」を記載しますのでご参考ください。
画面タイプ | 選ぶポイントとメリット/デメリット |
---|---|
スクエア ![]() |
文書を作成する方やホームページなどの縦長のページを作成する方、もしくは、2画面ご利用の方(問い合わせサポート業務など)は、「スクエア」タイプをおすすめします。 メリット:横幅のスペースをとらないため、デスクスペースを有効活用できる。WebブラウザーやWordなどの文書が見やすい。 |
ワイド ![]() |
図面設計やイラストデザイン、画像・動画編集、表計算など、画面上で広い作業スペースが必要な方は、「ワイド」タイプをおすすめします。 メリット:複数のウィンドウを並べるなど、1画面で情報量を多く表示できる。 |
画面タイプ別 選ぶポイントとメリット/デメリット
画面サイズ
画面サイズについて
画面サイズは、「型」や「インチ」(液晶ディスプレイの対角線の長さ:1インチ=2.54cm)で表し、単位が「型」と「インチ」で違っても、大きさを表す数値が同一であれば、同じ大きさになります(例えば、15.6型と15.6インチは同じ大きさになります)。
ただし、ディスプレイの場合は、同サイズ(型/インチ)でも画面タイプ(スクエア/ワイド)の違いで縦横比率(アスペクト比)が異なるため、縦/横の長さはそれぞれ異なります。
(24型スクエア 縦:36.6cm/横:48.8cm、24型ワイド 縦:29.9cm/横:53.0cm)
画面サイズ選びのコツ
現在利用されているものと同じものを検討されている場合は、サイズ(型/インチ)と画面タイプ(スクエア/ワイド)を確認し、同じものをご注文ください。別サイズのものをご検討されている場合は、下記を参考にご利用シーンにあったサイズをお選びください。
(※以下【ワイドモニター(16:9)】の画面サイズ(型・インチ)とその特徴を表記しています。)
画面サイズ | 利用シーン |
---|---|
20型(インチ)未満 縦:24.9cm未満 横:44.3cm未満 対角線:50.8cm未満 |
コンパクトサイズ。 作業スペースが狭い人におすすめのサイズです。外出先で使用したい方やフリーアドレスの職場で持ち運びしたい方には、モバイルディスプレイもおすすめです。 |
20~24型(インチ)未満 縦:24.9cm以上29.9cm未満 横:44.3cm以上53.1cm未満 対角線:50.8cm以上61cm未満 |
標準サイズよりも少し小さめ。 メール操作やインターネット閲覧のみでOfficeソフトや専用ソフトで作業をされない方や、複数モニターを繋げて利用される方におすすめのサイズです。 |
24~28型(インチ)未満 縦:29.9cm以上34.9cm未満 横:53.1cm以上62cm未満 対角線:61cm以上71.1cm未満 |
仕事に最適なサイズ。(24型前後が標準サイズ。) Officeソフトで表計算・スケジュール表・リスト作成などの作業をされる方におすすめです。1画面で複数のウィンドウを並べても見やすいサイズです。 |
28型(インチ)以上 縦:34.9cm以上 横:62cm以上 対角線:71.1cm以上 |
標準サイズよりも大きめ。 図面設計やイラストデザイン、画像・動画編集などの細かい作業をする際、できるだけ大きく見たい方におすすめのサイズです。42型以上は、会議室などでプロジェクターの代わりに利用される場合におすすめです。 |
画面サイズ別 利用シーン
- 1インチ=2.54cmで換算し、小数点第2位を四捨五入しています。
- 画面横幅、縦幅はメーカー、機種により正確な寸法より若干違いがあります。また、記載の数値は画面のみのサイズであり、本体(全体の)サイズとは異なります。
- この数値は、ワイドモニター(16:9)を前提に記載しています。その他の縦横比率の画面では、数値が異なりますのでご注意ください。
- メーカー、機種ごとの正確な数値については、必ずメーカーHPでお確かめください。
解像度
解像度について
解像度とは、画面の精細さ(細かさ)を表すものです。解像度は、画面の縦と横の点(ドット数)の数で表され、点(ドット数)が多いほど、細かくキレイに表示されます。解像度の単位は「dpi(ディーピーアイ)」や「pixel(ピクセル=画素数)」などがあります。基本的には液晶ディスプレイのサイズが大きくなると解像度も上がる傾向にあります。
解像度選びのコツ
下記に業務の内容別におすすめの解像度を紹介します。
ExcelやWordなどOffice系ソフトを利用される方
ビジネス向けで主流の解像度1920×1080pixel(通称:Full HD)をおすすめします。
写真や動画の制作・編集などをされる方
画面のキレイさを重要視される方が多いと思いますので、1920x1200(WUXGA)、2560x1440(WQHD)、3840x2160(4K)をおすすめします。ただし、解像度が高いほど「点(ドット数)」が多くなり密度が高くなるため、表示される文字などが小さくなり逆に見づらくなることがあります。その場合、大きいサイズのモニターを選択してください。下記に画面サイズに対して、おすすめ解像度をご紹介します。
画面サイズ | お勧め解像度 | ||
---|---|---|---|
通称 | 横×縦 | ||
10~15型スクエア | XGA | 1024x768 | ![]() |
17~19型スクエア | SXGA | 1280x1024 | |
19~31型ワイド | Full HD | 1920x1080 | |
23~27型ワイド | WUXGA | 1920x1200 | |
23~32型ワイド | WQHD | 2560x1440 | |
32型ワイド以上 | 4K | 3840x2160 |
画面サイズとおすすめの解像度
入力端子
入力端子について
液晶ディスプレイとPCなどをつなぐ接続口(規格)のことです。入力端子が違うと、接続できなかったり正常に映像が表示されない場合があります。購入する前にお持ちのPCの接続口(規格)を確認し、PCの接続口(規格)にあった液晶ディスプレイの入力端子を選びましょう。ここでは液晶ディスプレイの主な入力端子5種類についてご紹介します。
VGA (アナログRGB、D-Sub 15ピン等) |
![]() |
VGAとはアナログ信号で PCとディスプレイを接続する形式です。古くからある規格で、DVIやHDMIが主流になるまで多くのパソコンに付属されていました。 |
---|---|---|
DVI (デジタル、デジタルRGB等) |
![]() |
DVI-D(デジタル)・DVI-I(デジタルとアナログ兼用)・DVI-A(アナログ)があります。DVI-DやDVI-I端子では、VGAとは異なり、デジタル信号での接続になります。 |
HDMI | ![]() |
高精細度マルチメディアインターフェースと言われています。AV機器ではおなじみのケーブルで、1本で音声と映像をデジタル信号で伝送します。 |
DisplayPort | ![]() |
主にPC用インターフェースとして、DVIやVGAの後継として近年搭載が増えているデジタルインターフェースです。映像信号と音声信号を1本のケーブルでデジタル伝送します。 |
USB Type-C | ![]() |
上下左右対称な形状で、ケーブルの向きを気にせず接続できるのが特徴です。「DisplayPort Alternate Mode」という機能により、DisplayPort 規格による映像出力が可能※です。
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入力端子の種類と特徴
上記表の絵を参考に、PCの接続口の数を確認してください。接続口が1つの場合は、接続口にあった入力端子のディスプレイを選んでください。PCの接続口が複数ある場合、上下の表を参考に、ご利用目的にあった入力端子のディスプレイをお選びください。以下の表に入力端子と対応する解像度をご案内します。
入力端子 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
VGA | DVI-I | DVI-D | HDMI(バージョン2.0以上) | DisplayPort(バージョン1.2以上) | USB Type-C(DisplayPort Alternate Mode) | |||
![]() |
対応の解像度(通称) | FullHD | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
WQHD | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
4K | × | × | × | ○ | ○ | ○ |
解像度と入力端子の対応表
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