SSD 商品選びのコツ

(最終更新日 2024年8月8日)
SSDについて
HDD(ハードディスク)やクラウドと同様に、SSDはデータを記録するための記憶装置の一種です。SSDはHDDよりデータの読み書きが速いというメリットがあります。特に高速インターフェースに対応した接続端子「M.2」の人気が高まっています。
パソコンによって非対応の種類もありますので、インターフェースや規格・サイズを把握した上で、お使いのパソコンに合った商品を選びましょう。
用語解説・商品選びのコツ
SSDの各種条件についての用語解説、お客様のご利用シーンを想定した条件選びのコツを記載します。
設置タイプ
設置タイプについて
下の表のように、最初に「内蔵」「外付け」の2つに分かれます。
設置タイプ | 解説 |
---|---|
内蔵 | パソコンの内部に設置するタイプ。 既に内蔵されているHDDをSSDに変える、容量の小さいSSDから容量の大きいものへ変えるなど本体内蔵のものを変える必要がある方におすすめ。 |
外付け | USBやThunderbolt(主にMacで採用されている規格)などで接続するだけで利用可能なタイプ。 小型で衝撃にも強いため、持ち運びしたい方におすすめ。 |
設置タイプ選びのコツ
下記に、設置タイプ別の特徴/おすすめのポイントをご紹介するので、ご参考ください。
設置タイプ | パソコンの知識 | 転送速度 | 持ち運び可否 |
---|---|---|---|
内蔵 | 規格・サイズ、インターフェースなどのパソコンの総合的な知識が必要となる。 | 外付けと比較して速い | 持ち運びできない |
外付け | インターフェースの知識は必要となるが、規格・サイズの一部の知識は必要としない。 (比較的、初心者の方におすすめ) |
内蔵と比較して遅い | 持ち運びできる |
容量
容量について
容量は文字の通り、データ(記録)を保存・保管できる量を示しています。
容量選びのコツ
容量選びは、何を保存するかによって変わります。空き容量が多いほど、高速化する傾向があるので十分な空き容量を確保することも大切です。
容量ごとの利用シーンを目安として、容量選びの参考にしてください。
容量 | 商品選びのコツ |
---|---|
512GB未満 | プレゼン資料、表計算、会計ソフトなどの文字や数字のみのデータを保存・保管する場合は、こちらのストレージ容量の範囲がおすすめです。 |
512GB以上~1TB未満 | Web制作、チラシやポスター制作、高画質画像や動画などのデータを保存・保管する場合は、こちらのストレージ容量の範囲がおすすめです。 |
1TB以上 | 4K動画の保存や動画制作、PS4のゲームなどのデータを保存・保管する場合は、こちらのストレージ容量の範囲がおすすめです。 |
インターフェース/規格・サイズ
インターフェース/規格・サイズについて
インターフェースとは、機器同士(パソコン本体とSSDなど)を接続する接続口を示します。規格・サイズは、SSDの形状を示します。下記にそれぞれの解説と接続口イメージを記載します。パソコンによって、インターフェースや規格・サイズが異なりますので、パソコンを確認の上、同じものを選びましょう。
設置タイプ | インターフェース | 規格・サイズ | 接続口イメージ | 解説 |
---|---|---|---|---|
内蔵 | Serial ATA (SATA) |
2.5インチ | - | ●インターフェース 「Serial ATA」は、一般的な内蔵SSDのインターフェースです。パソコンに内蔵されているHDDや2.5インチSSD、光学ドライブなど、多くの接続にSerial ATAが採用されています。 ●規格・サイズ ・2.5インチは、一般的なノートパソコンで採用されている規格・サイズです。 ・3.5インチは、主にデスクトプパソコンで採用されている規格・サイズです。 ・M.2は、ノート型など小型パソコン向けに2014年に登場した規格・サイズです。デスクトップ用マザーボードでも、「M.2」採用モデルが増えています。 |
3.5インチ | - | |||
M.2 | - | |||
内蔵 | PCI-e | M.2 | - | ●インターフェース 「PCI-e」は、「Serial ATA」を上回る最大転送速度を実現しました。 ・Serial ATA:最大600MB/s ・PCI Express 2.0 x16:最大16,000MB/s ●規格・サイズ ・M.2は、ノート型など小型パソコン向けに2014年に登場した規格です。デスクトップ用マザーボードでも、「M.2」採用モデルが増えています。 ・拡張スロットタイプは、マザーボードのスロットに拡張カードを搭載して使用する規格です。PCI-eが代表的なインターフェースです。 |
拡張スロットタイプ | - | |||
内蔵 | U.2 | 2.5インチ | - | M.2とほぼ同じ性能ですが、主にIntel 750シリーズで採用されており、市販されているSSDとマザーボードにU.2を採用したものが非常に少ないです。 |
内蔵 | SAS | 2.5インチ | - | SASは一般的なパソコンにではなく、サーバなどの業務用製品に採用されているインターフェースです。 |
外付け | USB(Type-A) | - | ![]() |
広く普及している規格です。データの転送速度はUSB3.1 Gen2>USB3.1 Gen1(USB3.0)>USB2.0の順になります。
|
外付け | USB(Type-C) | - | ![]() |
平らで楕円形の形をしたコネクタが、USB Type-Cです。通常のType-Cであれば最大10Gbpsですが、主にMac製品で採用されているthunderbolt3であれば最大40Gbpsの速度で転送ができます。 |
インターフェース/規格・サイズ選びのコツ
インターフェースと規格・サイズの掛け合わせで、SSDの転送速度が決定します。下記はその掛け合わせを表にしています。転送速度を商品選びの条件にされる方はご参考ください(◎がSSDの中で高速、〇がSSDの中で通常の速度です) 。
規格・サイズ | ||||||
2.5 インチ |
3.5 インチ |
M.2 | 拡張スロットタイプ | なし | ||
インターフェース | SATA | 〇 | 〇 | 〇 | - | - |
---|---|---|---|---|---|---|
PCI-e | - | - | ◎※1 | ◎※1 | - | |
U.2 | ◎ | - | - | - | - | |
SAS | 〇 | - | - | - | - | |
USB (Type-A) |
- | - | - | - | 〇※2 | |
USB (Type-C) |
- | - | - | - | ◎※3 |
■補足
※1 | NVMeタイプ対応が高速です。 |
---|---|
※2 | USB3.1 Gen2で最大10Gbps(800MB/s)の転送速度 |
※3 | Thunderbolt 3で最大40gbps(5,000MB/s)の転送速度 |
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